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そう言って玉鼎が太乙を引っ張ってきたのは、薔薇の植え込みの下だった。 この中庭は、玉鼎真人の趣味でもあるガーデニングのおかげで、綺麗に花が咲いている。少し前から、玉鼎が太乙に似合うと言って、ここはホワイトガーデン……つまりは白い花を中心とした、庭になっていた。だからここに咲いている薔薇も、白い薔薇だ。 その花弁は、もう随分と落ちていて、地面に白い絨毯を作っていた。そのやわらかな花びらの上に、足を投げ出させて、太乙を座らせた。 「これを…」 何時の間にか玉鼎は、別の白い花で作った、短い花のロープを手に持っていた。それで太乙を後ろ手に縛る。さらに、手近にあった薔薇の茎を切り、太乙に巻きつけていった。 「…あ、ああ」 「心配するな。傷は付けんさ…｣ 確かにそれは服の上からで、割と緩く巻かれているため、刺がささって、傷が付くような事はなさそうだ。 「…ただし、暴れなければ…な」 「……」 一通り玉鼎に縛められると、太乙は己の身体の熱さを、再認識して、熱い吐息が、知らず知らず漏れ出した。 「……待っていろ｣ 玉鼎は太乙の側に膝をつき、荊で飾られた服を切り裂き始めた。 「……あ、ぎょ…玉て……」 黒い服の間から見える太乙の肌は、雪の様だった。その肌に、玉鼎は舌を這わせる。 「相変わらず、綺麗な肌だ」 庭に、玉鼎の舌が舐める音と、太乙の喘ぎ声が響いた。 服をあらかた切り終わってしまうと、玉鼎は立ち上がり、側にあった入れ物に近づく。 「さっき……飾ろうと思って…切っていた｣ 玉鼎の言う通り、脇の鉢には、刈り取られた薔薇がいくつも入っていた。それを手に取り、太乙の上に花びらを落としていく。 「……はっ……あん」 「いい香りだろう？」 薔薇の香りは痛い程で、太乙はそのむせるような香りに、くらくらした。 「玉鼎……なんか、もったいない」 「…何を言う。お前を飾れるなら、この花も、本望だろう｣ そして再び、太乙の服を切り裂く。 胸の辺りを切り、そこに見えた赤い蕾を、指で弄る。 「…ああ、あっ……」 「どうだ？」 「……あふ、もっと…もっと……」 太乙は切羽詰った、潤んだ瞳で玉鼎を見つめる。 「もっと…どうして欲しい？」 「あふ……もっと、下…もう……我慢…できない｣ 意地悪く聞く玉鼎に、太乙は哀願する。玉鼎は左手を太乙の下半身に伸ばし、下着を取り除いた。 そこにある爆発しそうに猛ったモノに、指先を滑らせる。 「ああっ！」 「欲しいのか？」 「う…うん…ああぅ！｣ ただ指を滑らせるだけの刺激に、太乙はじれて、更に甘い吐息を吐く。 「わかった。だが、暴れるなよ」 そうは言ったものの、こんな格好にしたのは、玉鼎自身である。こんな、格好で座らせられ、後ろ手に縛られ、更に身体中荊で縛められては、とてもバランスが取りにくく、無理な注文と言うものだ。 「…あああーっ！」 そして玉鼎は、太乙のモノに舌を這わせ始めた。 「ああ……いい、すご…く……ああー｣ 腰が揺れた。 そして更に後ろに倒れそうな太乙を、玉鼎の腕が支えた。 「この程度で…こんなになっているようでは、後は…保障しないぞ｣ 「あふ……あっああ｣ 実際、太乙はもうどうなっても良かった。飲んでしまった媚薬の為に、いつも以上に身体が興奮していたし、もっと言えば、久し振りなのだから、こんな風になるのは、当然なのだ。 「……」 玉鼎は太乙のモノを、先っぽだけ咥え、その舌で舐め、吸い上げる。 「ああっ！いい、あ……あふ…｣ 既に玉鼎の与える刺激に溺れた太乙は、首をのけぞらせ頭を振り、歓喜の声を上げる。 だが、そうする事で、太乙を縛めていた薔薇の茎が、少しずつ彼を、傷つけはじめていた。 玉鼎は、太乙のモノをすっぽり咥え、太乙を絶頂に導いた。 「…ああーーーーっ！」 我を忘れ、太乙は身体を突っ張らせ、左右に振る。身体を傷付ける荊さえも、刺激になった。 「……はぁ、は、はあぁ」 すっかり玉鼎にいかされ、最後まですすり上げられて、太乙は荒く息を付いた。 「この程度では……足りないようだな」 一度いったにも係わらず、太乙のモノは、まだたかぶりを見せている。 「…た…りない……もっ…」 喘ぎつつ、哀願する太乙は、とても綺麗だった。 「では……」 玉鼎は満足したように、太乙を抱え上げ、腰を上げたまま、うつぶせにさせる。 「こっちは……もっと、欲しいだろう？」 玉鼎が、太乙の秘部に指を入れると、すっかり濡れそぼっていた。 「……ああ」 太乙の腰に、手近にあったロープを巻き、その先を薔薇が巻きついているフェンスに結び付け、彼が上げた腰を固定させる。 「これを……やろう」 そうしておいて、太乙の秘部に、仙桃エキスのカプセルを入れる。 「ああ……」 新たな刺激に、太乙は声を上げた。 「これは普通の物より、硬いカプセルに入っているからな……溶け出すのに、少し時間が掛かる。だから……もっと……入れてやろう」 「あ…そんな」 「後二つ。入れるから……出してみろ。溶け出す前に…な｣ 玉鼎は、合計三つの仙桃カプセルを、太乙の秘部の奥深く入れる。 「……ああ｣ 「出せなかったら……楽しみだな｣ 「……玉…てい」 太乙は、こんな格好で玉鼎の前に置かれ、恥ずかしさがこみ上げたが、それ以上に、身体が興奮しているのを、認識した。 玉鼎の方は、太乙が苦しさと快楽に翻弄されてる間、庭のいくつもの花を摘み、籠に入れる。 「…は、ああ……」 そして、目の前で喘ぐ太乙の身体に、その花を降らせる。 「綺麗……だよ」 また新たな花の香りが、太乙を更に混乱させ、玉鼎に入れられたカプセルが、彼を狂わせた。 「……ああ」 いくらかして、そんな声と共に、太乙の秘部から、一つ……二つと、カプセルが出される。 「……あ…いや」 しかし、そんな所を玉鼎に注視されているかと思うと、太乙は顔から火が出そうになった。 だがその直後、 「…ああっ！｣ 太乙の中で、最後のカプセルが弾けてしまった。 「……おやおや、こんなに濡れて……」 玉鼎の指が、太乙の中に入れられる。 「…あ、あふ……｣ 「約束だからな｣ 全てを出しきれなかった太乙の中に、玉鼎は“罰”だと言って、更にカプセルを入れた。 「い、いや……｣ 「大丈夫さ。それに……身体が随分、傷付いている。綺麗にしてやろう｣ 太乙のロープと荊の縛めを、漸仙剣で切る。倒れそうになるその身体を受け止め、風呂場へと運んだ。 「あふ……玉鼎……｣ 玉鼎にしがみつくように、太乙は運ばれる。その間にも、玉鼎が更に入れたカプセルが、少しずつ柔らかくなっていくのがわかった。 「これ……｣ 「大丈夫だ…ただの｣ 玉鼎は、太乙の切り刻まれた服を、全て取り去り、壁に立たせる。 「催淫剤だ｣ 「……っ！｣ 太乙の驚きをよそに、玉鼎はシャワーのコックを捻った。 冷たい水が降り注ぎ、太乙は悲鳴を上げる。 「太乙。後ろを向け｣ 流れる水が太乙の肌を打ち、傷に染み込んで悲鳴をあげる様を見ながら、玉鼎は命令する。 「そろそろ……効いて来た頃だな｣ 先ほどのショックで、太乙の内部の物は全て、その中の液体を、彼の秘部にぶちまけた。そして、熱かったそこが、更なる熱を持ち始めた。 「……ああ、あふ｣ 雨のような水に打たれながら、太乙は壁に手をつく。そんな彼の熱くなった場所に、玉鼎が指を入れ、太乙は刺激に崩れ落ちそうになった。 「きちんと立っていろ。やらぬぞ｣ 砕けそうな膝を、もう一度伸ばし、太乙は立つ。玉鼎が指を掻き回す度に、それを締め付けた。 「力を抜け……｣ 言われて力を抜くと、玉鼎の指が二本に増やされ、太乙は更にくらくらする。 「玉鼎……もっと、欲しい。もっと……｣ 冷たい水を浴びているにもかかわらず、太乙の身体はどんどん熱くなっていった。 「……何がだ｣ 太乙の前を握りながら、玉鼎は聞く。太乙を狂わせて、恥ずかしい言葉を言わせて、何もわからないほどに、溺れさせたかった。 「玉鼎の…玉鼎の××を……私の…！｣ 既に言葉にならない あまりの苦しさに首をのけぞらせれば、上から降る水で、もっと苦しくなる。なのに、口をついて出る言葉は、制止ではなく、懇願。 「もっと……！｣ 「淫乱だな……綺麗だよ、太乙｣ そして彼の望み通り、玉鼎は猛っている自分のモノを、太乙の内部に、打ち込んだ。 何度もつき上げ、やはり意識が飛ぶほどイッてしまった太乙を、玉鼎は綺麗にして、寝室へ運んだ。 寝顔を見ながら、愛しそうに声をかける。 「……ぎょ…く｣ 「気が付いたか？」 案外早く、太乙は目を覚まし、自分の髪を撫でていた玉鼎の手を取ると、いとおしそうに自分の頬に寄せる。 「……何で、我慢してたの？｣ 太乙は、先ほどからの疑問を口にした。 「いや…いつも…私からばかり…なのでな。ちょっと……｣ 「不安になった？」 「…そう言うことだ｣ 彼らしくなく、ちょっとはにかむ様が、太乙を安心させた。 「太乙｣ 「……何？｣ 「大丈夫か？」 「……まあね｣ ちょっとばかり、非難めいた眼差しで、玉鼎を見る。 「……では｣ その瞳に、臆することなく、玉鼎は太乙に軽いキスをした。 「三ラウンド目……いいか？｣ 「玉鼎！｣ 「今夜は……寝かさないと言っただろう？｣ 「……｣ どうしてこんな、絶倫の彼氏を持ってしまったのだろうと、太乙は後悔したが、その思いは、すぐに、玉鼎のキスによって、喘ぎに代わってしまった。 えんど
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